Author Archives: satachi

7月のスープの日

今月は仙台は雨が少なく暑い日が続きました。
いよいよ畑は夏野菜の収穫が始まります。

だから、今月のスープは「夏野菜のガスパチョ」です。
ガスパチョはスペインの郷土料理で飲むサラダといわれています。
なぜかというとお野菜だけでお水を使っていないからです。

今回はトマトやタマネギ、キュウリやバジルなどのやさいに塩とシェリービネガーをふり、丸一日置いて、野菜からたくさんの水分がでたところでスープにしてくれました。

スープの上には、キュウリ、タマネギ、コリンキーと、クルトンをのせて、たくさんの野菜と少しの酸味、エキストラバージンオリーブオイルの香りが暑い日に疲れた体を元気にしてくれます。

7月スープの日

佐藤シェフの今月のコラム4
「コース料理とは」
 フランス料理にも和食にもお料理が順番にでてくるコース料理があります。どうしてなのでしょう?それは料理をひとりひとりに合わせて一番おいしく食べてもらうための仕組みなのです。
 料理人は旬の食材を良い調理方法で料理し、お客さんのおなかをいっぱいにしてあげたい、と思っています。そのために、今おなかはぺこぺこなのか、それともあまりすいていないのか?好きなものは?きらいなものは?そんなことを、サービスの人(料理を持ってきてくれる人)に聞いてもらったり、食べ進み具合をみたりして、その人に最も良い状態で食事を楽しんでもらおうと考えています。
 コースの中身は、おすすめする食材を使ったお任せのみのお店もあれば、食前酒をのみながらゆっくりと前菜、メイン、デザートをメニューを見ながら決めてもらうようなお店まで、そこの料理人の考え方によって様々です。アメリカのコースは、たとえば前菜にパスタ、メインに肉、または前菜に肉、メインにパスタなどもありとても自由です。日本では前菜の次にスープがでてくることがありますが、最近ではスープをださないお店が増えています。フランス料理の前菜でスープがえらべるならば、それは貝やお魚、お肉が入ったとても豪華なスープです。
 ところでみなさんは、コースではなくアラカルト(お客さんがメニューの中から好きな料理を選び組み立てる)のとき、自分で考えることはできますか?
 手の込んだ料理に限らず、空腹だけでなく体と心を満たすため、その季節に何をどのように食べるのかを考えることは結構難しく手間がかかることで、忙しい現代では省略されて雑になってしまっている部分のひとつではないでしょうか?

いずみ日記・7月3週目

2015.7.17

「畑におじゃましまーす! 第3週目」

気温も湿度も高くなって畑の緑があざやかです。
アトリエの土はふかふかで、長ぐつで歩くのがむずかしかったです。
天水桶の水も順調で本当にたのもしいです。

ジャガイモは土の下で大きくなっているかしら・・・
トマトはこれからいっせいに赤くなるのかな。
とうもろこしは大分ふとくなってきた。
かぼちゃのつるもつるつるのびてどこまで行くのだろう。

雨あがりの畑は、土も虫も草も、野菜も、鳥も、みんな光っているのがうれしいです。

いずみ日記・7月2週目

2015.7.13edamame

「畑におじゃましまーす! 第2週目」

暑い日が続きます。
野菜もぐんぐん大きくなっています。
その他の草も!!
えだ豆の葉をかきわけると豆のいい香り。
小さな小さなさやができています。
銀色の毛にびっしりとおおわれています。
ナスの茎に葉にすずめさんがとまって ゆれています。
アトリエのナスはトリさんのブランコ!!

いずみ日記・7月1週目

7月1日から7月20日まで、アトリエ担当の佐立が個展で愛知県名古屋市に滞在して不在のため、畑はさくまいずみさん(造形家)が管理してくれていました。
「いずみ日記」は、その間にさくまいずみさんが観察してくれた畑の様子です。
畑のやさい、むし、どうぶつをとてもやさしい視点で見つめてくれました。

2015.7.2pi-mann

「畑におじゃましまーす! 第1週目」

畑の土にふれるのは子供の頃以来でドキドキします・・・

アトリエの畑はのびのび気持ち良さそうです。
ピーマンの実はほんの数分でグンッと大きくなった?と感じるくらいです。
収穫してそのまま生で食べてみました。
へたもたねもやわらかです。
途中、野菜の葉っぱの油虫が心配でしたが、五野井さんがストチューをふきつけてくれたので気にならなくなりました。
虫さんはからいのが苦手なのかしら?

*ストチュー:酢と焼酎に、ニンニクの絞り汁、唐辛子を加えた液

6月のスープの日

今月はブロッコリーの冷製クリームスープです。
トッピングはゆでたブロッコリーに塩とオリーブオイルで味付けしたものです。

クリーミーな中にしっかりとブロッコリーの香りがするスープに、トッピングのオリーブオイルが合わさると、香りが複雑になり、味わいも奥深いものになることにびっくりします。

素材と素材の出会いのすばらしさを感じるスープでした。

6月スープの日

佐藤シェフの今月のコラム3
「フランス料理とは?」
日本に和食があるように、フランスにはフランス料理があります。
フランスといっても広いので、その地域によってずいぶん違いはありますが、酪農の盛んな内陸のバターやクリーム、南部の地中海沿岸でとれるオリーブなどその土地のものを使用した独特のソースが特徴的です。
わたしが初めてフランス料理を食べたのは小学2年生の時に、父にホテルのレストランに連れて行ってもらったときです。当時、フランス料理はホテルで食べるものというイメージでした。
わたしは塩釜で生まれ、おいしい魚介類は食べていましたが、そのとき食べた、やわらかくてあたたかいホタテ貝のムースのおいしさにとてもびっくりしました。
それ以来、ずっとフランス料理人になりたいと思ってきました。
料理は土地や文化と深く結びついているものです。
フランス料理も時代の変化や、作られる場所、料理人ひとりひとりの特徴によって様々に発展していますが、ベースとなる部分を知ることは、その場所や歴史を知ることにもなりそうですね。

天水桶の完成

6月22日、リバーズネット梅田川さんのご指導により天水桶が小屋に設置され無事に完成しました。

まずは土台を作ります。
土台づくり
天水桶の本体となるプラスチック容器にパイプを通す穴を開けます。
容器は再利用のものです。
穴あけ
パイプを切ります。
パイプを切る
子どもたちに一番人気だった水中ボンド。
水の中でもかたまります。
しっかりと手のひらをぬらして2つのペーストをよく練り合わせるのは粘土遊びのよう。
でも接着力は強力なので注意して。
ボンド
2時間近くで完成しました。
あとは雨が降るのを待つばかり。
天水桶
リバーズネット梅田川さんありがとうございました。
プリント

支柱立て

支柱立て

トマト、ナス、ピーマンの苗に支柱をたてました。
支柱の立て方はいろいろあります。
どんな立て方にしようか迷っているうちに、トマトの伸びた苗2本が風で根本から折れてしまいました。

手を加わえすぎてはいけないけれど、必ず加えなくてはいけないタイミングがあり、それは生育状況などで個別に違います。
子育てと似ているのかもしれません。

トマトは新しく植え直し、折れてしまった苗はカボチャ畑の堆肥にしました。