2018SARP

体積のある色

2018 炭、胡粉、マットメディウム、油彩、落ちていた色、ボンド、

布、ベニヤ

不定形

 「十数点の平面を組み合わせて展示します。一枚一枚独立していながら大きな部分の一部でもあります。はじまりも終わりもない一枚の絵。人はどの範囲まで知ることができるのでしょう?もしかしたら、それもごく一部分かもしれません。それさえもわからないのに、どうしてコントロールしよう、できる、と考えるのでしょう。人と自然、人と人、思いもよらない方向に進んでいくのが本当で、祈りはそのために生まれたのではないでしょうか。」と案内のハガキには今回の展示について書いた。

 お互いに独立したものをまとめて関係があるように感じさせる要素は何か。

 2016年に音を視覚化しそれをただつなげていくと音楽になるか?という実験をしたが、その時に関わってくれた音楽家の人が、何人かである音楽を奏でるときに必要なのはデリカシー(この場合は相手の音の大きさやテンポを聴き、合わせていくということ)であり、この実験ではそれが欠けていると言っていた。

 今回ひとつひとつの絵はあとでつなげるということを極力意識せずに描いていき、一枚の絵に見えるようにはどうしたらいいか会場で配置を考えた。そのためこのままでは全体に入れるにはどうすればいいかわからないものもあった。そして実験としてガラスなどの拾ってきた色のだけが、並べた後に全体のどの部分にあてはめるかを考えてから作った。
 平面という前提に一人の人間が描いているため今回は無意識に同じ形がでてきているのでつながるところが多くあったが、別々の人が作った場合や、何らかの具象が入っている場合に個別のものをひとつと思えるようにするためにはあるつなぎめが必要となるかもしれない。つなぎめは全く別のものだったり、ある一定の距離のときもあるだろう。

 日常でも同じことが言えるとしたら、その際重要なのは、やはり個々がいかに独立しているかとつなぎめではないか。

 

the color with the volume

2018 charcoal,whitewash,mattmedium,oil painting,the color which fell,

glue,cloth,plywood

Indeterminate forms