展示風景
The exhibition landscape

今回の展示は、2014年冬福島県喜多方市の三十八間蔵で行われた「精神の〈北〉へvol.2」というグループ展での作品を、2015年仙台と名古屋に移植するというものの仙台版である。
それは奥会津の三島町で作られた桐炭の黒を使用し、会津地方の土地が持つ過去から現在までを貫く記憶のような気配の感じられる空間をつくりたいと思い制作された。
震災後は、あたりまえであったことがそうではなくなってしまいました。それでもその土地で暮らす以上、時間をかけ、手間をかけて、日常を取り戻す努力が行われていて、桐炭もそのようにして作られ続けている。
北の風土の厳しさの中で、人は自然を征服するのではなく、寄り添って暮らしてきたように、人々の営みはとぎれることなく続いている。
今回、その作品に加え、宮城県雄勝町の石の色を並べた展示も行う。現在東京駅の屋根に使用されている物と同様の津波にあいながらも流されずに残ったスレートである。
 わたしは基底となるものに、物の色をのせるという作品をつくっている。物質が持つ色そのものの実像と、置かれた色によってできるイメージとの間に、ものごとが持つ二面性を浮かび上がらせたいと思っている。今回は、その土地に根付く個人の日常と同時にある、人間の時間を超越した世界の二重性も表現してみたいと思う。

無題

2014〜2015 奥会津三島町の桐炭、胡粉、石こう、マットメディウム、にかわ

 

nontitle

2014〜2015 Paulownia charcoal in Mishima-machi Oku-aizu,whitewash,gypsum,mattmedium,glue

スレート部分

2015 宮城県石巻市雄勝の玄昌石、水

a part of work of slate

2015 slate in Ogatsu Ishinomaki-city Miyagi-Prefecture,water